写真道場を作って5年目かな? 写真館で撮影する写真を考えたときに、「遺影」というのが大きな意義の一つであろうと考えたわけです。老若男女を問わず「遺影を撮っときませんか?」という問いかけに答えてくださって30名ほどの方々の遺影を撮影し、新宿コニカプラザで展覧会をやりました。「寿像」というのは、遺影と同じような意味で、辞書にもちゃんと載っている言葉です。参加者の一人には、山本 晋也さんもいました。

展覧会は、いくかの新聞や雑誌などでも取り上げられ、写真館をやっている方々の来展も少なくありませんでした。この時から概ね20年が経ちました。いろいろ変わったかのようで、「遺影」とか「死」に関するイメージはあんまり変わっていないようにも感じます。一人一人が一日でも速くちゃんと向き合っていただければ、残される側が実務的に楽になるだけでなく、本人の気持ちも楽になれると思うんですけれど。