昨2022年の日本の出生数は80万人を切ったそうです。死亡した人の数は2021年で約144万人ということですから、年間60万人以上の人口減。日本のちいさな市のいくつかがまるごと滅亡していっている勘定です。がしかし、こうした話はニュースなどで良く聞くことなので、耳にタコができた感じで、あんまり意識的に考えることはありません。

 だからどうした? と。

 というわけで、日本の人口カーブに写真(主に写真館関係)の歴史のトピックをいくつか重ねてみたのが上の図になります。写真の技術が日本に入ってきてから、人口は急激に増え、今は、曲線が最高点になったちょっと後であって、まあ、一種の踊り場のような時期にあたります

 あらあら・・・。こりゃあかんはずだわ。で、今まで通りをやっていたら、これからもっとひどくなることは一目瞭然でしょう。

 単純にいえば、私の世代よりも10~20歳上の世代がバブル景気を人生のいい時期に通過していて、一番面白かったのじゃないかなぁと思います。これよりも上の世代は戦争の時代でしょうから、なかなかきびしい。そして私の世代がぎりぎりで、ちょうど転換点にあたる世代。次の世代は・・・ううむ、あんまりいいことなさそうな気がします。でもまあ、生きているかぎり世代は関係なく、皆同じ時代を生きなければならないわけですから、これからの写真を、これまでの写真を参考に、あれこれ考えていこうと思う次第です。