第 4 回目・ステップアップ (1) 「人物を撮る」

似顔絵 写真を撮ったり撮られたりする時、特に理由もないのに緊張してしまって散々な結果になったりしませんか ? 普段どおりの気楽さで撮れたらいいのですが、これが本当に難しいですね。

 一つは、カメラの使い方がわからないことからくる、写真写りに対する不安があるでしょう。そしてもう一つは、写真がずっと残ることからくる不安もあるはずです。将来、どこの誰に見られるかもしれませんものね。

 今回は、そんな不安をなくすための初歩的ステップです。肩の力を抜いて、読み進んでみてください。信じる者は救われる、かもしれません。

4.1. とりあえず始めてみよう

 日本では古来より、「隣の芝生は青い」とか、「隣の花は赤い」とか、ちょっとしつこいですが「隣の飯はうまい」などといって、何でも他人の物はよく見え、うらやましく思うことを、わざわざことわざにまでして珍重しています(?)。
 すばらしき日本人の感性……しかし反面、「隣の白飯より内の粟(あわ)飯」とか、「人の物より自分の物」、挙げ句は「他人の飯には骨がある」などといって、何でも自分の物が一番と思う「手前味噌」的なことわざも多くあります。
 いや、日本語講座ではありませんで、今回は、自分自身が写っている写真について考えることからスタートです。ただし、私自身の写真はあまり掲載しませんので、悪しからず……。

4.1.1. お気に入りの証明写真を撮る !

 パスポート、運転免許証、履歴書などなど、証明写真が必要になった時にあわてて準備して、「えー、こんなの違う〜」と思いつつも、「ま、時間もないし、しょうがないか」で諦めていませんか ?
 デジタルカメラがあって、家庭用プリンタがあるなら、証明写真のひとつやふたつどころではなくて、さまざまな目的別の写真を、本当に手軽に撮影・プリントすることができます(プリント作成時の解像度や大きさの調整については、3.1.3.参照)。
 実際に証明写真として使わなくても、「どんな風に撮られれば、どんなイメージになるか ?」を実体験できます。
 三脚を使えば、セルフタイマーモード(1.2.3.参照)に設定して、一人で撮影することもできます。

 ぜひ、一度チャレンジしてください。(私の運転免許証用の写真をご覧になりたい方は、短期講座の1 回目の「コラム」を参照)。

▼ステップ 1. 背景だけを準備して始めます。


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写真 1.A.
撮影のようす。照明は室内蛍光灯のみ、カメラの設定は全てオート [AUTO] です

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写真 1.B.
その結果

 まずは、背景となる白ないし無地の背景だけを準備します。白い壁などがあれば、そのままOK。照明は、室内の蛍光灯だけでも十分です。窓際なら、屋外からの光を使ってもいいでしょう。
 もし、色の再現がきれいでないなら、デジタルカメラのホワイトバランスの設定を見直しましょう(2.3.参照)。また、顔が暗くなるようなら、露出補正(1.3.3.参照)をおこないます。
 室内照明では光量が十分でないため、手ブレや被写体ブレが生じやすいものです。気になる場合には、次のような対策をとってください。

  1. デジタルカメラの感度を高め(ISO400相当など)に設定すると、シャッタースピードが速くなるため、ブレが軽減できます。
  2. できれば、三脚を使用します。
  3. 撮影する瞬間は、動かないようにします。
  4. 何度も撮影しなおし、ブレが気にならないカットを選択します。
     ニコンのデジタルカメラで「ベストショットセレクタ(BSS)」機能がついている機種であれば、この機能を試してみてもよいでしょう。この機能は、最大10枚の写真を撮影し、もっともシャープとみなせるカットだけを自動的に記録するものです。

▼ステップ 2. 白紙などで光を反射する。


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写真 2.A.
手に持った白紙で光を反射します

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写真 2.B.
その結果

 新聞紙大の白い紙(ないし白い布など)を準備し、写真 2.A. のように手に持ちます。写真用語で「レフ板」(反射板の意)などといいますが、白ならなんでも構いません。
 室内の蛍光灯照明の場合、光は天井から来ていますから、顔の下方にセットします。
 窓際の場合には、左右いずれかの方向から光が入ってきますから、その反対側にセットします。
 写真 1.B. と 2.B. を見比べて頂ければ、たったこれだけで、見栄えが変わることがご理解できるはずです。
 
▼ステップ 3. 身体や顔の向き、そして表情。

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写真 3.A.
身体を少し斜めにしています。ちょっと笑顔

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写真 3.B.
視線はカメラ向きのまま、顔はほんの少し横向きです

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写真 3.C.
笑いました

 証明写真といえば、「顔も身体も正面向きで真面目顔」といった先入観があるはずです。しかし、少しくらい横向きでも笑顔でも、たいていはそれで通ります。不安な場合は、何種類か用意しておけばよいでしょう。
 まずは、身体を少し斜めにしてみましょう。これだけで、普通の証明写真の印象ではなくなります。少しやせて見えたりもします(写真 3.A.)。
 次に、顔の向きも少し変えてみましょう。耳は片方しか見えなくなりますが、極端に横向きでなければ、使えるはずです(写真 3.B.)。
 ここまで撮影できたら、笑顔の写真も欲しいところですね。友達同士で撮影するなら、なんだかんだと笑わして撮影してみましょう。これなら、証明写真というより、プロフィール用の写真として使えますね(写真 3.C.)。

 大切な心得はひとつ。証明写真やプロフィール写真は、当人を知らない人が見るものだという事実を忘れないことです。少々、嘘が入っていても全然大丈夫。うまくいけば、すばらしい写真のイメージで、当人そのものを見てもらえるようにすらなります。

4.1.2. 「振り」をして遊ぶ

 日本語で、写真と書くと「真を写す」となるのですが、英語のフォトグラフィを含め、写真を意味する多くの単語の語源は「光の画」といった意味ですね。
 「真を写す」などというから、肩が凝るのです。ここは一発、「光の画」を「光が勝手に描いた空想画」といった理解の仕方をしてみましょう。すなわち、以下に掲載する写真は、被写体の「真実」では決してありません(少なくとも、その言い訳として……)。

▼「顔出し看板」で遊ぶ。

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写真 4.A.
「顔出し看板」です

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写真 4.B.
顔が大きいです

 日本の観光地によくある「顔出し看板」。一説によると、1893年にアメリカのシカゴで開催された万国博覧会ではじめてお目見えしたものとか。
 「馬鹿みたい」といえばそれまで。しかし、例えば写真撮影時のライティング、衣装、化粧、ヘアメイク、あるいはポーズなどは、被写体の人格(本質)に直接的には関わらない表層でしかありません。この「顔出し看板」もそうです。
 牽強付会(けんきょうふかい)とはいえ、共通していますね。

▼真似をして遊ぶ。

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写真 5.A.
市川団十郎の真似 ?

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写真 5.B.
バスガイドの振り ?

 ここでは、多くを語る必要はありますまい。ただの「顔出し看板」よりは、少し高級 ? な遊びです。どこが高級かといいますと、身体全体を使って表現しなければならないこと、がです。

▼”自分ではない自分” になって遊ぶ。

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写真 6.A.
偽の演歌歌手

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写真 6.B.
偽のウェイトレス

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写真 6.C.
偽の高校生

 ここでも、あまり多くを語る必要はないでしょう。単純にいえば、普通は着ない服装になってみただけ。そして、その気分を味わってみただけ……。ただ、こうして演じることで、自分の別の魅力を発見できることも多々あります。

4.1.3. プロの写真に学ぶ

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写真 7.A.
撮影専用の照明器具を使って撮影しました。蛍光灯照明の写真3.A.〜C.と比べてください


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写真 7.B.
眼に着目すると、照明(ライティング)の仕方がよく分かります

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写真 7.C.
撮影位置から見たところです

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写真 7.D.
被写体の背後から見たところです

 撮影時の衣装やポーズは、写真を見ただけで一目瞭然です。でも、多くの読者には、「ライティングはどのようにしているか ?」はなかなか分からないはずです。
 でも、写真をじっくり観察すれば、ライティングの仕方もおおよそ見当がつきます。特に、光が当たって反射しているテカリの部分や、影の出方に注目すれば、同じようなライティングを施すことができます。
 人物撮影の場合には、被写体の眼に注目してみましょう。眼は、表面が非常になめらかな球体ですから、照明機材のほとんどをそのまま写し込んでいます。
 おそらく皆さんには、プロフェッショナルと同じような照明機材を使うことはできないでしょうが、雑誌や広告などの写真を見る時、こうした点にも注目してみるのも楽しいものです。

4.2. よくある傾向と対策

 さて、肩の力が抜けるというよりも、脳味噌が溶けてきたような読者もいらっしゃるでしょうかね。
 ちょっと気を取り直して、ごくごく普通に写真を撮影する際の注意点を簡単に整理します。普通に撮影する時、多くの人は、普通に立った位置でカメラを構え、オートで撮影しますね。
 デジタルカメラでは、この時、液晶モニタで結果を直ぐに確認できます。
 ここでもし「なんとなく気分じゃないな」と思えたら、とりあえず次の 3 項目を思い出して撮影しなおしてください。

4.2.1. カメラの向きと位置を変えてみよう

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写真 8.A.
立った状態でカメラを構えて撮影

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写真 8.B.
被写体の全身が入るようにカメラを下向きにして撮影

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写真 8.C.
少し腰を落として撮影

 多くのデジタルカメラでは、画面の中央部にフォーカスエリア(フォーカスフレーム)のマークがあり、この部分にある被写体にピントが合います。また、人物を撮影する場合にもっとも注目する部分は、被写体の顔のはずです。
 このため、人物の顔が画面中央部に配置され、足もとが切れて写るケースが少なくありません。顔だけでなく、全身が入るように撮影してみましょう。単純に、カメラを下向きにするだけです。
 カメラを下向きにすると、画面内に全身が収まりますが、少し頭でっかちに写ります。これが気になる場合には、少し腰を落としてカメラ位置(ポジション)を少し下げてみましょう。
 ここまで撮れるようになると、もっと別の位置から撮影できる余裕も出てくるはずです。

4.2.2. 背景や服の濃さで「明るさ」が変わる

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写真 9.A.
白い服で撮影

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写真 9.B.
黒い服で撮影

 写真の知識の少ない方々の常識的判断なら、「人物を撮影する時、被写体が着ている服が白であろうが、黒であろうが、人物(顔)は同じ濃さで仕上がるはず」です。
 しかし実際には、白い服を着ている場合には、全体的に暗い(黒い)写真になります。つまり顔も黒くなってしまいます。
 逆に、黒い服を着ている場合には、全体的に明るい(白い)写真になり、結果として顔も白くなります。
 これは、カメラが、被写体の明るさに関わらず、画面全体の濃さを適度にするよう調整しているためです。
 少し専門的な話になりますが、測光方式の設定や被写体の状態によっては、正しい濃さで再現されることもありますが、基本的には、画面の中に白い部分が多い被写体を撮影すると全体的に暗く(黒く)なり、逆に画面の中に黒い部分が多い被写体を撮影すると、全体的に明るく(白く)なる傾向があることを覚えておいてください。

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写真10.A.
明るい背景の前で撮影

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写真10.B.
+1EV の露出補正をして撮影

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写真11.A.
黒い背景の前で撮影

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写真11.B.
-1EV の露出補正をして撮影

 白さ・黒さの問題は、服だけでなく、背景の白さ・黒さでもいえることです。
 ニコン クールピクス 995 / 885 / 880 などの機種に搭載されているマルチパターン測光などの機能では、こうした傾向はかなり改善されています。
 とはいえ、写真の仕上がりの濃さ(人物撮影なら特に、顔の白さ・黒さ)には、少し注意を払っていただきたいと思います。
 思い通りの濃さにならなかった場合には、露出補正機能(1.3.3.参照)を使ってください。ごく単純に、+ の数字を大きく設定すれば画面全体(特に顔)が白く(明るく)なります。逆に – の数字を大きくすれば画面全体(特に顔)が黒く(暗く)なります。
 写真に写る濃さは、かならずしも実物の濃さそのものではないのです。もっと自由に露出補正機能を使って頂きたいと思います。

4.2.3. スピードライトの使い方に注意

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写真12.A.
スピードライトの発光なし(発光禁止モード)で撮影

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写真12.B.
スピードライトの発光あり(オート / 逆光モード / 強制発光モード)で撮影

 ニコン クールピクス シリーズなど、スピードライトが高機能化しているカメラでは、カメラが必要と判断した場合に、自動的にスピードライトが発光してくれます。
 上の写真はその良い例で、それなりの明るさのある状態にもかかわらず、自動的にスピードライトが発光してくれました。
 結果も、スピードライトが発光しない写真12.A. よりも、発光している12.B. のほうが好ましく見えるはずです。
 ただし、実際のさまざまな撮影では一長一短があり、必ずしもよい結果に結びつかないこともあります。とりわけ、ピンボケやブレがあっても、その場の雰囲気を写したい場合には、スピードライトを発光しないほうが好ましいと思える結果になることも、意外に多いものです。

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写真13.A.
スピードライトの発光あり(オート / 強制発光)で撮影

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写真13.B.
スピードライトの発光あり(スローシンクロモード / パーティモード)で撮影

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写真13.C.
スピードライトの発光なし(発光禁止モード)で撮影

 これらの写真を見た時、とりわけ “撮影された本人が喜ぶであろう写真” を選ぶとするなら、13.B. か13.C. ですよね。しかし、いずれもカメラブレがあります。しかし、気分的にはやはり13.B. か 13.C. ではないでしょうか?
 多くのカメラは、ピンボケやブレを最小限に抑えて、失敗を少なくするように発達してきました。しかし、撮影時の雰囲気や気分を大切にするようには、まだなっていません。
 ですので、スピードライトの使い方には特に注意し、少なくとも、発光禁止 / 強制発光 / スローシンクロの 3 種類をうまく選択できるようになって欲しいです。

加えるなら、赤目軽減機能についても理解を深めてください(2.2.3.参照)。

4.3. バリエーションを楽しむ

 「上手な写真、見栄えのある写真、いい表情の写真を撮りたい」と、誰もが思っているはずです。でも、それがなかなかできない原因の一つが、冒頭で述べたよう「撮影を楽しめるかどうかに掛かっている」と私は考えます。
 どういうことか、一つ具体的にいうなら、例えば、写真を楽しめるならば、同じようなポーズで繰り返して撮影しなおしたり、さまざまな表情で写ったりすることができます。数多くの写真を撮影できますから、それらのなかから一番目的にかなったカットだけを選択する自由度も広いわけです。
逆に、撮影を楽しめない場合。「なんとなく恥ずかしい」とか、「一発で決めなければならない」といった気分があると、なかなかうまくいきません。うまくいかないだけでなく、ここでは選択肢が一つしかありませんから、もし失敗していたとしても、それで満足するしかないのです。

 「とりあえず、いろいろ条件を変えて数多く撮影し、ベストのカットだけを残す」。これは写真上手への王道であると共に、プロフェッショナルのフォトグラファーが必ずやっていることでもあります。プロでさえ数多く撮るのですから、シロートの皆さんはそれ以上に数を撮影するのが、筋であり道理といえるでしょう。
 デジタルカメラなら、ほとんど金銭的コストはかかりません。さあさ、皆さん、撮りまくりましょう。

4.3.1. 「カメラポジション」と「ズーム」

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写真14.A.
立った状態(高いポジション)から見おろすように撮影

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写真14.B.
しゃがんだ状態(低いポジション)から撮影

 カメラ位置(ポジション)の高さ・低さを変えるだけで、特に背景の写り方が変わります。また、4.2.2.で紹介したように、被写体のプロポーション(形)の印象も変わります。
 記念撮影にしろ、モデル撮影にしろ、子供の撮影にしろ、あるいは証明写真にしろ、とりあえずカメラ位置(ポジション)の高さ・低さを変えた数枚を撮影して比べてください。これだけで、あっと驚く発見があるはずです。

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写真15.A.
ズームレンズを [W](広角)側にして、被写体に近づいて撮影

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写真15.B.
ズームレンズを [T](望遠)側にして、被写体から離れて撮影

 上の 2 枚の写真では、背景であるビッグサイトの建物の大きさの印象が全く違いますね。船上での撮影ですが、ほぼ同じ場所で写しました(面白いことに、実は右の 15.B.のほうが、ビッグサイトの建物から遠ざかったところで撮っています)。
 カメラのズームレンズの操作に加えて、被写体との距離を変えるだけで、これだけの違いになります(1.3.参照)。

 こうした違いをより楽しむには、撮影を始める前に、あらかじめズームレンズを [W] 端ないし [T] 端の両端に設定しておき、後は足(フットワーク)を使って被写体との距離を変えて、画面に写る被写体の大きさを調整する……、といった手順をおすすめします。

4.3.2. 「構図」のバリエーション

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写真16.A.

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写真16.B.

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写真16.C.
ほぼ同じカメラ位置で、画面内における人物の位置を変えて撮影したもの

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写真16.D.

 「構図のいい写真、悪い写真」、という言葉を良く耳にします。でも、私見としていうなら、目的にあった構図があるだけで、アプリオリ(先験的)に「いい構図」や「悪い構図」などというものはないように思います。

 例えば、「上の写真16.A.〜E. のどの構図が最良ですか ?」と聞かれると、ちょっと判断がつきかねます。それぞれにそれぞれのよさがあって、それぞれに見える背景や前景も異なります。
 一枚の写真として飾るなら、人物が真ん中の写真16.A.。
 外の景色がよく見えて広がりを感じるといえば、16.B.。
 16.C.は、ちょっと窮屈な印象を受けますが、他の写真との組み合わせでは使えるかもしれません。
 16.D.は、ちょっと変わった感じで面白い……。といった具合です。
 ただ、私が普通に一枚だけ撮れば、多分16.A.だけになってしまうでしょう。この場合、例えば16.D.の面白さは見失うことにもなるのです。
 時間の許す限り、無駄を覚悟で、いろいろ撮っておきたいものです。

4.3.3. 「光と影」のバリエーション

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写真17.A.
カメラの後方に太陽がある状態(順光)で撮影

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写真17.B.
画面右手に太陽がある状態で撮影

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写真17.C.
被写体の向こう側に太陽がある状態(逆光)で撮影

 「写真は光を写すものだ」という事実は、もはや常識といっていいものです。
 しかし、普通に写真を撮影していると、どうしても被写体という対象そのものを見てしまって、光と影などには全く目が向きません。
 しかし、デジタルカメラの液晶モニタは、画面を対象化して見ることがたやすい便利なツールです。ですから、液晶モニタに映し出されたイメージを見る時に、光と影にも注目してください。そして、変なところにテカリがあったり、影が落ちていたりした場合には、それらが写らないような向きやカメラ位置で撮影しなおしてください。
 光と影に注意を払うだけで、後になってから気づく失敗は、かなりなくなるはずです。
 
 ちなみに、写真17.A.〜C. は、ニコン クールピクスのオート [AUTO] モードで、露出補正なしで撮影したものです。オート [AUTO] モードでこれだけ写れば十分ですね。
 逆光の写真17.C. で、手前にレフ板をセットして、人物を明るくすれば、雑誌のグラビアページや衣装のカタログ写真などでよく見るイメージに近いものになります。

 
 今回はここまでです。撮影した後で、その写真を「失敗作」と見るか、あるいは「面白い」と見るか ? の分かれ目はかなり微妙です。
 「どうせなら、なんでも面白がるほうが、精神衛生には極めてよろしい」そう思うのは私だけではないはずです。
 少しは肩の荷がおりましたか ? 次回は、ステップアップ(2)「物を撮る」です。
お楽しみに。

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