第 5 回目・ステップアップ (2) 「物を撮る」

似顔絵 今回は、小物の撮影術を紹介します。例えば、ネットオークションの品物を撮影したり、趣味の作品の記録をしたりする際に、より美しい写真を撮るための技術です。

 意外かもしれませんが、デジタルカメラを使えば、通常の室内や事務所内の照明で撮影するだけで、十分きれいな小物撮影が可能です。結果をモニタで確認しながら撮影できることも、デジタルカメラならではの有利さです。難しく考えずに、気楽に始めてみましょう。大切なのは、カメラの操作よりも、背景や小物の置き方、そして光の当て方です。

 なお、「デジタルカメラ入門 デジタルカメラなんてこわくない」2 回目「しっかり見て撮ろう!」も参照してください。

5.1. 小物撮影の流れ

 小物撮影に関する知識がないままに自己流で始めたとき、「なんとなくきれいじゃないけれど、その原因がどこにあるのかわからない」といった難問に突き当たるはずです。
 撮影に対する情熱と時間的余裕があれば、こうした難問は、いずれ解決できるはずですが、多くの人にこれらがあるとは限りません。
 ここでは、まず撮影の全体的な流れを紹介します。小物を撮影するとはいえ、細部にこだわることなく、大まかな感じをつかんで頂きたいと思います。

5.1.1. カメラの機能のおさらい

 室内照明で小物を撮影する際に必要な、カメラの各種機能を今一度確認しておきましょう。詳しくは、それぞれのリンク先を参照してください。

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写真 1.A.
[P] モードに設定します

▼露出モードの設定。

 もっとも簡単かつ確実な露出モードは、[P] モードです。このモードに設定するだけで、まず問題なく撮影できます。
 もし、背景のボケ方を調整したい場合には、[A]モードにして絞り値を自分で設定(詳しくは、「2.2.1. 絞りとシャッタースピード」、および 「2.2.2. シーンモードと[P]、[A]、[S]、[CSM](カスタム)」を参照)します。

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写真1.B.
マクロ撮影モードと内蔵スピードライトの発光禁止

▼ フォーカスモードと内蔵スピードライトの設定

 小さな対象を撮影する場合は、ある程度以上、被写体に近づかなければなりませんから、マクロ撮影モード(花のマーク)に設定(詳しくは、1.2.3. フォーカスモードとセルフタイマーを参照)します。
 また、三脚を使用すれば、あまり明るくない室内照明でも十分撮影できます。室内照明の美しさで撮影するためにも、内蔵スピードライトを発光禁止に設定(詳しくは、「2.2.3. 内蔵スピードライトを使いこなす」を参照)します。

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写真1.C.
露出補正値は、液晶モニターなどに表示されます

▼ 露出補正機能を使う

 照明の明るさに関わらず、写真の仕上がりの明るさ / 暗さは自在に調整できます。多くの初心者が誤解しているのですが、「暗い場所では暗い写真になる」ということはありません。露出補正機能を使えば、かなりの範囲で仕上がりの明るさ / 暗さを調整できます。この機能の使い方はぜひマスターして(詳しくは、「1.3.3. 明るさを変えてみよう ! 」を参照)ください。

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写真1.D.
ホワイトバランス機能を使えば、色再現の不具合を解決できます

▼ ホワイトバランス機能を使う。

 ご自宅の室内照明には、蛍光灯や電球の他に、屋外からの光が入り込む場合もあるでしょう。もっとも望ましいのは、これらの光源の種類をどれか一つにすることです。蛍光灯なら蛍光灯のみ、電球なら電球のみとします。その上で、ホワイトバランス機能を使えば、色再現の問題は、まず解決できます。

 もし、光源の種類を制限できない場合や、微細な再現が気になる場合には、ニコン「COOLPIX(クールピクス)」シリーズならプリセット機能を使ってみて(詳細は、「2.3. ホワイトバランス機能で色を遊ぶ」を参照)ください。

– ここで一言 –
 ホワイトバランス機能を使えば、色再現に関する多くの問題を解決できます。しかし、例えば、ジーンズのインディゴ、バラの真紅、特種な染料を用いた素材などでは、見た目の色調をそのままパソコンのモニタやプリント上に再現するのは、困難を極めます。一つの色だけでなく、画面内に写っている全ての被写体の色を正しくすることとなると、ほとんど不可能です。色の再現に関しては、適当なところで妥協することも大切でしょう。

5.1.2. カメラと背景のセッティング

 さて、いよいよ撮影準備です。ここで必要なのは、

  1. 三脚、
  2. 撮影台になる机、
  3. 背景となる紙や布、
  4. 背景を支える壁、です。

 三脚以外は、家庭内にあるもので代用できます。手持ちの物で、始めましょう。

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写真2.A.
カメラを三脚に固定します

▼ カメラを三脚に固定します

 冒頭でも述べた通り、カメラは必ず三脚に固定して撮影します。室内照明はあまり明るくありませんから、手持ち撮影ではブレてしまいます。これを防ぐのが、三脚を使用する一番の目的です。
 また、三脚を使用することで、同じフレーミングのまま、露出補正機能やホワイトバランス機能や、後述するレフ板やディフューザーの効果の違いを、より正確に確認できるはずです。


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写真2.B.
背景の紙や布は、壁から垂らすようにセットします

▼ 撮影台と背景をセットします

 撮影台は、食卓、こたつ、勉強机や事務机などを使います。
 背景は、撮影したい物によって、色や模様の合うものを選んでください。ある程度の面積がある紙や布など、何でも使うことができます。

 また、撮影台を壁などにつけ、背景の紙や布を壁から垂らすようにセットします。理由は後述します。
 なお、几帳面(きちょうめん)な方は、壁と机が接したところで折り目をつけてしまいたくなるでしょうが、折り目は必要ありません。

▼ 撮影したい物を置いて撮影します


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写真 2.C.
カメラに近い位置に置き、

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写真 2.D.
三脚を使ってカメラ位置を調整します

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写真2.E.
仕上がり。露出補正機能とホワイトバランス機能で濃さと色を調整します

 準備はこれで完了です。室内の照明だけで撮影してみてください。ここで掲載したデジタルカメラで撮影した写真は、天井の蛍光灯による照明を使っています。

 撮影した結果で注目するのは、

  1. 背景となる紙や布が画面の端の部分で切れていないか ?
  2. 濃さや色は正しく再現されているか ? です。

1. は、背景の大きさや対象の置き場所を変えることで解決します。
2. は、露出補正機能とホワイトバランス機能を使えば解決します。

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写真 2.F.
着物と帯のコーディネートにも便利

▼ 写真を活用する

 撮影した写真は、そのままでもパソコン上で管理できますが、プリントを作成し、その裏に各種の情報を書き込むなどすれば、さまざまな活用が考えられます。
 この場合は、”着物と帯のコーディネートに、とっても便利”、といった展開なのですが、例えば料理の写真であれば裏面にレシピを書き込めば、とても有効に使えるでしょう。
 なおかつ、こうしてしっかり撮影したものであれば、他の人に見せるのにも好適です。いろいろ撮影して、自慢しましょう。

5.1.3. イメージカットを撮影してみる


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写真 3.A.
いくつもの物を並べて撮影します

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写真 3.B.
隠れる部分に細工をして、置き方を工夫します

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写真 3.C.
仕上がりです。本物の広告写真(?)のようですね

 単品の撮影ができるようになったら、画面の中にいくつもの物を配置して撮影してみましょう。並べ方や置き方に工夫するだけで、いかにも広告写真らしいイメージの写真を撮影することもできます。
 正直いいますと、これは写真の技術というよりも、撮影対象を選択し配置する技術といっていいでしょう。技術というよりも、センスといったほうがいいでしょうか ?
 カメラの位置から見えない(=写らない)部分に工夫を凝らせば、物の置き方を自由に変えることができます。

▼ 背景を壁に垂らした理由について

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写真 3.D.
背景を壁に垂らさずにセットすると……

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写真 3.E.
背景の奥行きが足らないために、舞台裏(?)が見えてしまいます

 先に、背景は壁に垂らすようにセットすることを述べました。この写真を見れば、理由は一目瞭然のはずです。背景を壁に垂らすことで、画面の上部までをも均一な背景で写せるのです。
 背景のセットによって、見せたくない舞台裏を隠すことができます。”へんなオヤジ(といっても私ですが……)が鼻をほじっている” はやりすぎですが。

5.2. レフ板を使う

 デジタルカメラで室内で撮影する場合、蛍光灯照明、とりわけ天井の各所に数多くの蛍光灯が取り付けられているような事務所などでは、それだけで非常に美しい照明になります。
 しかし、一般家庭では、部屋の中央部に一カ所だけ蛍光灯や電球が取り付けられているような環境も多いはずです。こうした場合でも、特に問題なく撮影できるはずですが、もし、強い影が気になるとすれば、レフ板を使ってみることをおすすめします。

5.2.1. レフ板を作る

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写真 4.A.
スチレンボード、カッターナイフ、テープなどを準備します

 小物撮影のためには、せいぜいA4判サイズ程度のレフ板があれば十分です。時間のある時に、大きさの異なるいくつかのレフ板を作っておきましょう。
 表面が白いものなら何でも使えますが、大型文具店などで入手できるスチレンボードを使えば、簡単に、しかも使い勝手のよいものを作成できます。
 二つにカットし折れるように作ることで、自立させることができます。ちょっとした工夫ですが、一人で撮影するのに非常に便利です。

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写真 4.B.
スチレンボードをカットします

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写真 4.C.
テープで貼り付けます(わかりやすいよう黒テープにしています)

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写真 4.D.
二つ折りできるように作ります

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写真 4.E.
折れ目を使って自立させることができます

5.2.2. 影の明るさを変える


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写真 5.A.
レフ板なしで撮影すると……

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写真 5.B.
このように強い影がでる場合が……。


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写真 5.C.
レフ板を使うことで……

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写真 5.D.
影を明るく(弱く)することができます。

 写真は、動かないイメージ(静止画)です。このため、画面の中に写っている「影」がとても気になる場合が少なくありません。ビデオのように動くイメージ(動画)であれば気にならない「影」でも、写真ではとても気になります。
 「写真は “光と影の芸術”」といわれる所以(ゆえん)のひとつはここにあります。
 通常、私たちは写真に写っている「対象」を見てしまいますが、「影」に注目してみることで、ワンランク上のイメージにすることができます。

 レフ板を使って、光源の光をちょうど鏡のように反射し、「影」の部分を明るくしてみましょう。角度や向きを調整すれば、「影」の明るさをある程度自由に変えることができるはずです。

5.2.3. いくつものレフ板を使う

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写真 6.A.
レフ板なしで撮影

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写真 6.B.
その結果。お菓子の手前に弱い影が出ています

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写真 6.C.
左右にレフ板をセットすると……

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写真 6.D.
影がかなり明るくなりました

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写真 6.E.
黒紙などを使って、背景(お菓子の後方)に影を作ると……

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写真 6.F.
画面上部が少し暗くなりました

 レフ板をいくつか作っておけば、さまざまな応用が可能になります。
また、黒いレフ板(?)を使えば、影をより黒くすることもできます。
 要するに、レフ板を使えば、被写体や背景に当たる光と影を、自由に調整できるということですね。
 考えてみれば、単純極まりないことなのですが、こうした積み重ねによって、写真の善し悪しの印象がとても大きく変わります。いろいろ試してくださることを期待します。
 なお、小さなものの撮影で知ることのできたレフ板の効果は、人物撮影などでもまったく同じです。違いは、それぞれの大きさだけです。

5.3. ディフューザーを使う

 レフ板は、光を「反射」するものでしたが、ディフューザーは、光を「拡散」するための道具です。
 日昼の自然光でいえば、雲の役目を果たします。しかしまさか、小物撮影用に雲をもってくるわけにもいきませんから、手頃なものを作成しておきましょう。アクセサリーや宝石や時計など、とりわけ光沢のある物を撮影する時に、威力を発揮します。

5.3.1. ディフューザーを作る

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写真 7.A.
乳白で半透明の素材、枠、テープ、はさみなどを準備します


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写真 7.B.
枠にあわせて素材をカットします


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写真 7.C.
枠に張り付けるだけ

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写真 7.D.
完成。なんと簡単なことでしょう

 ディフューザーの素材になるのは、乳白の半透明のものならたいていのものが使えます。ここでは、乳白のゴミ袋を使いました。お買い物で使われる乳白のポリエチレン(?)袋、炭酸カルシウム袋や、半透明のトレーシングペーパー、薄手の布地などでも構いません。
 ただし、透明度の高いものは、ディフューザーとしての効果に欠けます。また、厚手のものでは透過する光の量が少なくなるために撮影が少し困難になります。

5.3.2. 写り込みを変える


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写真 8.A.
蛍光灯照明で撮影すると……

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写真 8.B.
結構いい感じです


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写真 8.C.
蛍光灯の照明をディフューザーで拡散して撮影すると……

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写真 8.D.
特にスプーンが美しく写りました

 レフ板は主に「影」の明るさを変えるために使いますが、ディフューザーは主に「光(テカリ)」の描写を変えるために使います。
 ”論より証拠” で、写真 8.B.と8.D. を比較して見れば、これが良く分かるはずです。
 テカリとは、要するに光源がそのまま反射した部分です。室内照明では、蛍光灯や電球などの光源の光が、被写体の光沢のある部分で反射し、細かなテカリになります。
ディフューザーは光源の光を拡散します。このため、被写体の近くにセットすることで、まるで大きな光源を使っているかのような写りになるわけです。
 この作例では、特にスプーンの写りが決定的に異なることが分かるでしょう。ディフューザーを使った方が、明らかに高級な感じがするはずです。
 しかし、ゼリーのプルプルッとした感じは、もしかするとディフューザーを使っていないほうがよいような気もしますね。難しいところです……。

5.3.3. 素材感を演出する

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写真 9.A.
デジタルカメラにて室内の蛍光灯照明だけで撮影すると……

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写真 9.B.
金や銀の表面が、あらゆる物を写してしまいます

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写真 9.C.
ディフューザーを使うと……

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写真 9.D.
光沢の感じがきれいになりました

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写真9.E.
ディフューザーの位置を少しズラして撮影すると……

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写真9.F.
光沢の中にも黒い線ができ、なんとなく締まった感じに見えます

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写真9.G.
カメラや自分が写り込んでしまう場合には、こんな道具を使ってみよう

 模様のあるガラスの上に、原価数百円のアクセサリーを置いて撮影したものです。
 自画自賛の誹り(そしり)は免れませんが、ディフューザーを使うことで、なんとなく高価なブランド品のような感じになりますね。
 金や銀、それも光沢のある素材を写すのは、非常に難しいものです。なぜなら、それは鏡のような表面ですから、ありとあらゆる周りの状況を写してしまう(周りの状況が写り込んでしまう)のです。ディフューザーは、こうした写り込みを変えることができる便利な道具です。ぜひ、お試しあれ。

 金や銀でできたアクセサリーや宝石や時計などを撮影していると、場合によっては、カメラ自体や自分自身が写り込んでしまうことがあります。こうした場合には、真ん中をレンズの大きさに合わせて切り抜いた黒紙(グレーや白でもO.K.)を、レンズ部に取り付けて撮影してみましょう。
 ただし、カメラの電源を OFF にした時にレンズがボディに収納されてしまうタイプのカメラでは、取り付けに十分注意してください。カメラの故障の原因になることがあります。ニコン「クールピクス885」や「880」、「775」などでは、アダプターリングを使えば非常に安心です。

 さて、いかがでしたか ? 少しは自分で撮れそうな気分になって頂けたでしょうか?
 小物の撮影は、難しく考えれば、いくらでも難しくなりますが、簡単に考えれば、いたって簡単なものです。ぜひぜひ、ご自身のカメラで、お気に入りの小物を写真に撮ってみてください。
 次回は、「”名作” 撮影のための、写真の見方」です。何がでてきますかな ? お楽しみに。

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