第 8 回目・デジタルカメラを使いこなす (2) 「アクセサリーを使い倒す」

似顔絵 今回は、「ニコン クールピクス」シリーズの各種専用アクセサリーについて紹介します。とりわけ、コンバータ(コンバージョン)レンズを使うと、通常のカメラでは撮影できないイメージを撮影できるようになり、表現の幅がぐんと広がります。また、TVに接続するビデオケーブルや離れて操作できるリモートコード(電磁式のリモートレリーズ)なども、用途によってはたいへん重宝します。

 ただし、カメラの機種によっては、使用できるアクセサリーに制限があったり、使い方が異なったりします。カタログや使用説明書などで十分確認し、必要に応じてカメラ&アクセサリーをお求めください。

 「クールピクス」以外のカメラを使っている方も、今回の記事を参考にして、お手持ちのカメラに使えるアクセサリーを使ってみてください。

8.1. もっと広角、もっと望遠で写せる、コンバージョンレンズ

 コンバージョンレンズ (コンバータレンズ) とは、『写真レンズの前面または後面に取り付けて、レンズ全体の焦点距離を変えるための補助レンズ』という意味です。メーカーによってラインナップはかなり異なりますが、「ニコン クールピクス」シリーズには、次のコンバータレンズが準備されています。
 それぞれ、カメラ本体のズーム機能を併用して撮影することも可能だったりします。

★「ワイドコンバータ WC-E63」
 焦点距離を 0.63 倍にしますので、さらにワイドに撮影ができるようになります。<例えば、デジタルカメラ本体のズームレンズのワイド端が35ミリ(135)判換算で 38mm 相当であれば、0.63 倍の 24mm 相当になります。>

★「ワイドコンバータ WC-E68」
 焦点距離を 0.68 倍にしますので、ワイドに撮影ができるようになります。
 <例えば、本体のズームレンズのワイド端が35ミリ(135)判換算で 28mm 相当であれば、0.68 倍の 19mm 相当になります。>

★「テレコンバータ TC-E2」
 焦点距離を約 2 倍にしますので、さらに望遠の撮影ができるようになります。

★「テレコンバータ TC-E3ED」
 焦点距離を約 3 倍にします。なお、約3×のテレコンバータをラインナップしているメーカーはニコン以外には殆どありません(小型・軽量の「クールピクス775」では装着できません)。

★「フィッシュアイコンバータ FC-E8」
画角183度、いわゆる円周(円型)魚眼レンズの撮影が可能になります。
なお、フィッシュアイコンバータをラインナップしているメーカーはニコン以外には殆どありません(小型・軽量の「クールピクス 775」では装着できません)。

8.1.1. 使い方の基本

 まず、お手持ちのデジタルカメラで使えるかどうか ? を必ず確認してから購入してください。
 「COOLPIX 4500/995/990/950/910/900」などでは、殆どのコンバータレンズをそのまま装着できますが、「COOLPIX 5700/5000/885/880/775」などでは、別売のコンバータアダプタが必要ですので、これも機種にあったタイプを入手しなければなりません。それぞれ、「使用説明書」に従って(電源は必ず「OFF」にしてから)正しく装着してください。

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フィッシュアイ
コンバータ
FC-E8
ワイド
コンバータ
WC-E68
ワイド
コンバータ
WC-E63
テレ
コンバータ
TC-E2 (2倍)
テレ
コンバータ
TC-E3ED (3倍)
スライド
コピーアダプタ
ES-E28
COOLPIX 775
UR-E3 併用

UR-E3 併用
COOLPIX 885
UR-E4 併用

UR-E4 併用

UR-E4 併用

UR-E4 併用

UR-E4 併用
COOLPIX
4500/995/990/
950/910/900

UR-E7 併用
COOLPIX 5000
UR-E6 併用

UR-E5 併用

UR-E6 併用

UR-E6 併用

UR-E6 併用
COOLPIX 2500/2000

 なお余談ですが、
「クールピクス 880」には「コンバータアダプタ UR-E2」を、
「775」には「UR-E3」を、
「885」には「UR-E4」を、
「5000」には「UR-E6」などを、
ふだんから装着しておくと、沈胴式ズームレンズを物理的な衝撃からは守ることができます。
かなりかさばりますし、広角 (W) 側で画像の一部がケラれるかもしれません…..。

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写真 1.1.
「COOLPIX 880」に
「コンバータアダプタ UR-E2」を
装着したところ

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写真 1.2.
「COOLPIX 775」に
「コンバータアダプタ UR-E3」を
装着したところ

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写真 1.3.
「テレコンバータ TC-E2 」を
装着したところ
(「COOLPIX 775」+「UR-E3」)

 また、コンバータレンズを装着した場合は、カメラの設定を変更しないと、ピントが合わなかったり、適切な合成焦点距離が得られません。設定は、機種によって異なることがありますので、十分注意してください。
 もちろんのことですが、コンバータレンズを外した後は、元の設定に戻すこともお忘れなく。

– ここで一言 –
 「ニコン クールピクス」シリーズは、特にマクロ撮影に強い設計になっています。このため、たいていの場合、マクロモード(1.2.3.マクロモード参照)に設定するだけで、十分満足できる接写ができるでしょう。
 もし、「クールピクス」以外のカメラを使っている場合などで、さらに接写したい場合には、虫眼鏡を使ってみることをおすすめします。必ずうまく撮影できるわけではありませんが、運がよければ驚くほどの接写が可能になります。虫眼鏡は安物で十分ですが、カメラのレンズを傷つけないよう注意して使ってください。
 ここでは、もともとレンズ前 4cm まで寄れる「クールピクス 880」のマクロ機能をわざと使用しない状態にして、虫眼鏡の効果をお見せします。この機種では無駄骨のような撮影方法ですが、「虫眼鏡で接写できる」ということだけでも頭の隅に覚えてください。
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写真a.
「クールピクス 880」のレンズ前 4cm まで寄れるマクロ機能をわざと使わない場合には、これが撮影できる限界です。

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写真b.
虫眼鏡をレンズ前枠に軽く押さえつけて撮影すると……。

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写真c.
マクロ機能を使わない状態で、ここまで近寄ってもピントが合いました。

– ここで一言 –
 クールピクス用のコンバージョンレンズとしては、栃木ニコンから市販されているテレスコマイクロ6*18D も、人気商品の一つとなっています。クールピクス(5000、4500、4300、995 、990 、8850、880 など) に装着することで、超望遠レンズとして使用したり、さらにクローズアップレンズを使用すれば約1 〜2 ミリの幅を画面一杯に拡大撮影したりできます。
 単体で使用すれば6 倍の望遠鏡として、またクローズアップレンズを使うことで45倍の拡大顕微鏡となり、バードウォッチングなどアウトドアでも役立ちます。

8.1.2. ワイドコンバータとテレコンバータを使う

 「ニコン クールピクス」シリーズの殆どは、一般的な撮影には十分と思えるズームレンズがついています。しかし、「もう少し広角([W] 側)で撮影したい」とか、「電子ズームもいいけれど、もっと望遠([T] 側)で撮影したい」といったシーンも意外に多いものです。こうした場合に、ワイドコンバータやテレコンバータがあると、とても便利です。

▼さらにワイドに撮影できる、ワイドコンバータ。

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写真 1.4.
「ワイドコンバータ WC-E63」を
「UR-E3」を介して装着した
「COOLPIX 775」

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写真 1.5.
「COOLPIX 995」や「885」では
「撮影メニュー」→「コンバータ」で、
「ワイドコンバータ」を選択します
(「COOLPIX 775」の場合、
スピードライトを発光禁止に、
ズームをもっとも広角([W])側に
設定します。)

 前述したように、ワイドコンバータを使うと、合成焦点距離が約 0.6 倍になり、よりワイドな撮影が可能になります。「クールピクス 775/885/995」などの場合、35ミリ(135)判カメラでいうならば、焦点距離 38 mm 相当だったものが、約24 mm 相当での撮影ができるようになります。

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写真 1.6.
ワイドコンバータなしで撮影
(「COOLPIX 995」でもっとも [W] 側に設定)

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写真 1.7.
ワイドコンバータを装着して撮影
(「COOLPIX 995」でもっとも [W] 側に設定)

▼さらに望遠で撮影できる、テレコンバータ。

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写真 1.8.
「テレコンバータ TC-E2」と
レンズフードを装着したところ
(「クールピクス 775」)

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写真 1.9.
「COOLPIX 995」や「885」では
「 撮影メニュー」→「コンバータ」で、
「テレコンバータ 1」を選択します
(「COOLPIX 775」では、
スピードライトを発光禁止に、
ズームをもっとも望遠 [T] 側に設定します)

※「テレコンバータ TC-E3ED」を使用する場合は「テレコンバータ 2」を選択します(「TC-E3ED」は「COOLPIX 775」には装着できません)。

 「遠くの被写体をもっと大きく、良い画質で撮影したい」場合には、テレコンバータを使うのがいいでしょう。「クールピクス」の現行機種には、電子ズーム機能も搭載されていますが、これは画面の一部分だけを記録する機能ですから、画質がかなり低下してしまいます。
 テレコンバータを使用すれば、こうしたデジタルズームによる画質の低下を伴うことなく、超望遠レンズの撮影を手軽に楽しむことができるようになります。
 ただし、テレコンバータを使うと、手ブレを起こし易くなりますから、極力(というか必ず)三脚などを使用してください。また、逆光撮影時のフレアなどを防止するためにも、レンズフードの併用をおすすめします。

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写真 1.10.
テレコンバータなしで撮影
(「COOLPIX 990」でもっとも [T] 側に設定)

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写真 1.11.
「テレコンバータ TC-E2」を装着して撮影
(「COOLPIX 990」でもっとも [T] 側に設定)

8.1.3. フィッシュアイコンバータを使う

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写真 1.12.
「フィッシュアイコンバータ FC-E8」を「UR-E2」を介して装着した「COOLPIX 880」

 「画角183度」ということは、「両眼でなんとか見ることのできるほぼ全ての映像を、一枚の画像に撮影することができる」ということです。もちろんですが、足元や三脚など、およそ画面に入りそうもない対象まで撮影してしまいます。
 「撮影メニュー」→「コンバータ」には、「フィッシュアイ1」と「フィッシュアイ 2」の設定項目があり、次のような違いがあります。

▼「フィッシュアイ 1」に設定すると ?

 円形の画面になります。この円形の中に画角183度が写り込むわけです。こうした写りを「円周(円型)魚眼」と呼びます。

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写真 1.13.
「フィッシュアイ1」に設定すると……

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写真 1.14.
まるい画面になります

 なお、このモードで撮影した映像は、「フィッシュアイコンバータ FC-E8」に日本では同梱されているソフトウェア「iPIX」を使うことで、360度×360度の完全パノラマ映像として楽しむことができます。
 ジェットコースターに乗ったかのような、気持ち悪いくらい愉快な映像です。ぜひ、お楽しみください。

▼「フィッシュアイ 2」に設定すると ?

 このモードでは、画面の対角線上の画角が最大で183度になります。これを「対角線魚眼」といいます。
 超広角レンズの画像と比べるとディストーション(歪曲収差)が強調されて独特の画になります。


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写真 1.15.
「フィッシュアイ 2」に設定すると……

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写真 1.16.
画面は四角いままですが、
対角線に最大で画角183度が写ります

 カメラ本体のズーム機能を併用すれば、ワイドコンバータよりもさらに広角 [W] 側で、ズームしながら撮影することができます。35ミリ(135)判カメラでいうなら、焦点距離24ミリ以下での撮影が可能になるわけです。

8.2. デジタルカメラがフィルムスキャナになる、スライドコピーアダプタ

 「ニコン クールピクス」シリーズは、接写機能が非常に充実しているデジタルカメラとしても、知られています(なにしろ、クローズアップレンズをラインナップに加えていないくらいですから)。
 このため、35ミリ(135)判スライドをそのまま複写(コピー)できたりもします。
 専用アクセサリーの、「スライドコピーアダプタ ES-E28」を使えば、35ミリ(135)判スライドの複写が簡単にできます。
 ここでは、ちょっとイレギュラーですが、ネガフィルムを複写しポジ画像を得る方法と、中判、大判フィルムを複写する方法も合わせて紹介しましょう。余分な手間は必要ですし、画質も最良というわけにはいきませんが、簡易フィルムスキャナ代わりに使えます。
 なお、「スライドコピーアダプタ」は、小型・軽量の「クールピクス 775」には使用できません。

– ここで一言 –
 デジタルカメラをフラットベッド<スキャナ>代わりにして、書類などのコピーを撮影したい場合には、「デジタルカメラ入門 I・2.1.1. 複写の基本」を参照してください。
 また、「シーンモード」に「モノクロコピーモード」がある機種ではこのモードを選ぶと、白い紙に黒い文字をきれいに撮影できます。

8.2.1. 基本的な使い方

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写真 2.1.
「スライドコピーアダプタ」を
「UR-E2」を介して装着した
「COOLPIX 880」

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写真 2.2.
「撮影メニュー」→「コンバータ」で、
「スライドアダプタ」を選択します
(「COOLPIX 880」では、
各種の設定を手動で行います。)

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写真 2.3.
スライドマウントをホルダーに挿入します

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写真 2.4.
必要に応じて、フィルムの位置や角度を調整します

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写真 2.5.
スリーブ状の(ストリップ=連続した)フィルムの
複写に使うホルダーも付属しています

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写真 2.6.
「COOLPIX 5700/5000/4500/995/990」などの場合には、
「記録サイズ」を「3:2」に設定すれば、
35ミリ(135)判フィルムの 36×24mm の縦・横の比率を
正しく無駄なく複写できます

 「スライドコピーアダプタ」の使い方は、基本的にコンバータレンズと同様です。
ただ、スライドを複写する場合、

  1. コントラストが高くなりがち、
  2. 露出アンダーになりがち、といった傾向があります。

 「コンバータ」のメニューに、「スライドアダプタ」がある機種では、こうした傾向を自動的に補正する設定(コントラスト弱、露出補正+0.7EV)にしてくれますが、よい結果を得られない場合には、次の項目を確認し、手動で設定してみることをおすすめします。
 なお、色調がきれいにでない場合には、スライドを挿入しない状態で、「ホワイトバランス機能」を「プリセット」にして設定します(詳しくは、「2.3.3. “伝家の宝刀”、プリセット機能」を参照してください)。

  1. コントラスト(画面のメリハリ)の調整
     「撮影メニュー」→「階調補正」で、「コントラスト弱」「標準」「コントラスト強」で撮影し、よい結果のものを選びます。
     詳しくは、「7.2.1.「階調補正」って何なの ? 」を参照してください。
  2. 画面の明るさ、暗さの調整
     「露出補正機能」で調整します。詳しくは、「1.3.3. 明るさを変えてみよう!」を参照してください。
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写真 2.7.
[W] 側で撮影したもの
(スライドアダプタモード)

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写真 2.8.
[T] 側で撮影したもの
(スライドアダプタモード)

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写真 2.9.
コントラストを「標準」に設定したもの
(やや硬調な仕上がりになっています)

8.2.2. カラーネガフィルムを撮影する

 「スライドの複写ができるなら、カラーネガフィルムを複写して、でもって「Adobe Photoshop」のような画像加工ソフトで「反転」すれば、ポジ画像が得られる……」と、多くの読者が想像するはずです。
 しかし、これがなかなかうまくいきません。
 決して最良の結果を得られるというわけではありませんが、注意すべき項目と解決方法を簡単に紹介します。

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写真 2.10.
カラーネガフィルムの “素抜け” 部分を使って、
ホワイトバランスを設定します

▼ホワイトバランスのとり方

 カラーネガフィルムは、フィルムベースが透明ではなく橙色をしています。このため、この橙色を勘案・加味してホワイトバランスを設定しておくと、後の処理が割合簡単になります。
 これには、ネガの最初か終わりにある、何も写っていない “素抜け” の部分を使います。これをフィルムホルダーに挿入し、「ホワイトバランス」を「プリセット」で設定します。

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写真 2.11.
カラーネガフィルムを複写する際は
「コントラスト強」を選択します

▼カメラの「階調補正」の設定。

 カラーネガフィルムは、かなり軟調に写る性質をもっています。このため、複写する際に「階調補正」を「コントラスト強」にしておくと、よい結果が得られ易いです。
詳しくは、「7.2.1.「階調補正」って何なの ?」 を参照してください。

▼画像加工のポイント。

 これには、さまざまな方法があろうかと思います。画面の中に、白い部分や黒い部分があるなら、「レベル補正」の「スポイトツール」を使ってみます。
 「コントラスト」や「色調」を細かに調整するのも作戦のひとつでしょう。ま、これは各自の工夫におまかせします。

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写真 2.12.
ネガフィルムの”素抜け” 部分を使って
ホワイトバランスをとり、
複写したもの

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写真 2.13.
「Adobe Photoshop 5.0LE」で
「階調の反転」と
「レベル補正(スポイトツール)」で、
画像を調整したもの

8.2.3. 中判・大判フィルムを撮影するには ?

 さて、「35ミリ(135)サイズのフィルムを複写できるならば、これより大きな中判や大判フィルムの複写もできるのではないか ?」と、これまた多くの読者が想像するはずです。
 前述したように、「クールピクス」シリーズの接写機能は非常に優秀ですから、割合と簡単にこれは可能です。
 スライドを観察する時に使うフォトビュア (ライトボックス)と三脚を準備して、挑戦してみてください。室内の照明はできるだけ暗くし、カメラのズームはできるだけ望遠 [T] 側に設定した方がよい結果を得られます。

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写真 2.14.
中判・大判フィルムを
複写するセッティング。
カメラと複写するフィルムの平行を
正しく出すのが最大のポイントです。
また、黒紙などで、
余分な光をカットすれば、
よりよい画質での複写が可能になります

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写真 2.15.
カメラのズームを
望遠 [T] 側にして複写したもの

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写真 2.16.
カメラのズームを
広角 [W] 側にして複写したもの。
大判フィルムの周辺が
曲がって写っていることに
注目してください

8.3. 便利なアクセサリー

 最後に、クールピクスには標準添付されている「ビデオコード」、そして別売の「リモートコード(「COOLPIX 775」用はありません)」と「増灯コード(使用できるのは、「COOLPIX 4500/995/990/950/910」などです)」について、簡単に紹介します。

8.3.1. ビデオケーブルで何ができる ?

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写真 3.1.
「ビデオケーブル」を用いると、
液晶モニタ表示をテレビモニタに
映すことができます

 ビデオケーブルは、デジタルカメラの液晶モニタに写る画像を、そのままテレビモニタに映し出すことができるケーブルです。
 大きなモニタを使えば、ピントの確認などが容易になります。あるいは、撮影講習会などでは非常に便利なツールとなることでしょう。また、パソコンがない場合でも、カメラから直接、画像をテレビモニタに再生して楽しむことも可能です。

 使い方は、いたって簡単。カメラとテレビモニタを接続するだけ。「クールピクス」では、カメラの液晶モニタとテレビモニタの両方共が映る状態になりますので、非常に便利です。
 他社製品には、液晶モニタ表示が消える機種もあります。
 テレビモニタの画像モードや色調を正しく設定すれば、よりよい画質で画像をモニタできます。

8.3.2. リモートコードで何ができる ?

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写真 3.2.
「COOLPIX 5700/5000/4500/
995/990/885/880」
などで使える
「リモートコードMC-EU1」

 リモートコードは、銀塩カメラでいう「ケーブルレリーズ」のようなものです。基本的には、カメラブレを最小限に抑えたり、離れた位置でシャッター操作をおこないたい場合に使います。コードの長さは、約80センチです。
 また、次のような機能も付加されていますので、必要に応じて使ってください。

▼付加機能 1. レンズのズーム操作ができます。
▼付加機能 2. 再生モードでは、画像の送り戻しができます。
▼付加機能 3. 設定した時間間隔で自動的に撮影する「インターバル撮影」ができます。

8.3.3. 増灯アダプタで何ができる ?

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写真 3.3.
写真3.6. 増灯アダプタを使うと、
外部ストロボ(R)に接続できます

 「クールピクス 4500/995/990/950/910」には、内蔵スピードライト以外のスピードライトを接続できます。このために使うのが増灯アダプタです。
 いわゆる外部(外付け)スピードライトを使うことができるわけですが、正直いいますと、巧く使いこなすには、スピードライトの特徴を正しく理解しておく必要があります。詳しくは、「一眼レフ入門 10回目「スピードライト撮影」は難しい ? 」を参照してください。
 なお、「クールピクス」は、全てのシャッタースピードでスピードライトを使用することができます。また、撮影結果をすぐに液晶モニタで確認できますので、仮に、シャッタースピードや絞り値をマニュアルで設定〜撮影するにしても、銀塩フィルムカメラでの外部スピードライト撮影よりは、よりよい結果を早く得ることができるでしょう。
 考え方を変えれば、”銀塩フィルムカメラの外部スピードライト撮影の練習用” としても、非常に便利です。

▼外部スピードライトを使って「バウンス」撮影を行った例。
 バウンス撮影とは、スピードライトの光を一旦、白壁などに反射してから被写体に当てるものです。詳しくは、「一眼レフ入門 10.3.1. バウンス撮影」を参照してください。

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写真 3.4.
内蔵スピードライトのみで撮影。
ごくごく普通の写真写りはこんな感じでしょう

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写真 3.5.
外部スピードライトを使って、
バウンス撮影。
まるでプロフェッショナル(?)な写りですね


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イラスト1
バウンス撮影の仕組み
1. 「クールピクス 4500/995/990」
2. 増灯アダプタ
3. 外部スピードライト(「SB-25」を使いました)
4. 白壁や白い板など。

 外部スピードライトの光を、一旦、白壁などに反射してから被写体に当てます。このため、非常に柔らかい感じのする光になります。

 「クールピクス 5700/5000」では、ホットシューがボディ上面についています。ニコンのスピードライトのほとんどを直接装着して、より高度なスピードライト撮影がより気軽にできるようになりました。

 各種のアクセサリーを使えば、普通では撮影できないような写真まで、簡単に撮影できることがご理解いただけたでしょうか ? 繰り返しになりますが、手持ちのデジタルカメラで使えるかどうか、そしてその使い方をしっかり確認して、それぞれのアクセサリーを “使い倒して” ください。
 「COOLPIX」以外のデジタルカメラを使用している方も、今回の記事を参考にしながら、お手持ちのカメラに使えるアクセサリーを捜して使ってみてください。

 次回は、いよいよ最終回。銀塩カメラとデジタルカメラの関わりについて考えたいと思います。おたのしみに。

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