55) 日本カメラ 3

今年の4月に休刊になった月間・日本カメラの編集長は佐々木広人さん。確か、日本カメラとアウトドア用品メーカーとのタイアップ記事で、30代くらいの男性モデルが必要とのことで、当時営業部にいた佐々木さんを写真道場で撮影したことがあります。20年以上前じゃないかなぁ。 私が連載を始めた1992年頃の編集長は、河野 和典さんだったはず。もしかしたら、梶原高男さんの最後の方かもしれません。梶原さんとは何度か面識があるくらい。 この頃に連載の編集を担当してくださったのは、前田利明さんで、河野さんの後に編集長になられました。地震恐怖症で、ちょっとでも揺れたら、机の前からいなくなり、ビルの外にでてしまう。その間の記憶もなくなっているというくらい重度。その後が佐々木さんで、日本カメラはなくなってしまったわけです。 前田さんに引き合わせてくれたのは、北折智子さん。北折さんはフォトジャボン時代からのお...
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54) 38年前の宿題 5

そんなこんなで、37~8年前の宿題に自分自身の中でケリがつきました。よかったよかった。 思えば、会社を辞めて10年くらい、年に一二度くらいの頻度で、会社の夢を見ることがありました。始めのころは、もう少し頻繁だったはずで、徐々に夢を見る回数は減り、今は皆無。その夢は、なぜか舞い戻って当時とは異なる仕事をしていたり、会社を辞めているはずなのに職場にいて気のまずい思いをしていたり、いずれにしても、目覚めのよいものではありませんで、起きてしばらくして、「ああ夢だったか、よかったよかった」と胸をなで下ろすばかり。 そういえば、煙草を止めて18年くらいになりますが、うっかり煙草を吸って、「あーあ、これは元の木阿弥だ」という恐怖で目が覚める、ということも次第になくなりました。あと、バイクは当時憧れていた機種をこっそり購入している夢。だいたい400ccくらいのロードバイクなんですが、現実には存...
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53) 38年前の宿題 4

オリフィス流量計 流量計を調べ直して、ああ、そうだったそうだった、と思い出すことばかり。上のような円盤(オリフィスといいます)をフランジに挟み込んで、パイプをつないでいたぁ・・。脱硫装置以外に、発電プラントの多くのところで使われてた流量計なので、本当になつかしい。 流量計自体は前回紹介したような器械で、理屈は「ベルヌーイの定理」で高専の時にがっつり勉強したものではあったので、見直せばそうだった程度のにはわかるのですが、さて、係数はどうやって得ていたのか、これが思い出せません。37年も前のことだから、まあいいか。 でも、空気圧を使った流量計は基本的にこのような「差圧」を使うタイプでしたので、我が使命にもこれを使うことは、基本的には誰もが想定していました。私も、これ以外にはないと。しかし、問題のカセイソーダを送るでっかいパイプに、この円盤(オリフィス)を付けるのは...
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52) 38年前の宿題 3

 ネットで、坂出発電所×排煙脱硫装置で調べてみましたら、「坂出発電所の排煙脱硫装置更新工事の完了について」という記事がでてきました。平成15年12月。排煙脱硫装置の更新が終わりましたよ。とのこと。効率と性能を向上させるもので、以前は「 亜硫曹-石膏法」だったのを、新装置では「石灰石-石膏法」に、方式が変わったのが一番大きいようです。工事は平成13年から始まり、2年半かけてやっと完成の運びに。前の装置は、昭和50年から使用していたということで、私が勤めていたころの装置は、6年前に影も形もなくなってしまっていたのです。 「 亜硫曹-石膏法」については「亜硫 曹 法 排 煙 脱 硫 につ いて」、「石灰石-石膏法」については「排煙脱硫技術」あたりで、概要はわかるかと。 流量計 さて、ここから先は、おぼろげな記憶に頼るしかないのですが、続けます。 亜硫曹-石膏方式は、吸収塔と呼...
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51) 38年前の宿題 2

  このB5サイズの下敷きは、四国電力に入社して、火力部門への配属が決まったころに教育用にいただいたものか。あるいは、高専の3年生くらいの頃に、西条火力発電所に見学に行っていただいたものか、いずれかのはずです。40年以上前。 西条火力発電所には、自分一人か、あるいは同じクラスの誰かとバイクで行ったのです。時期からすると、カワサキKE-125。何のアポもとらずに突然訪ね、発電所の正門から入って守衛事務所に行き、「見学させていただけませんか?」とか申し出ました。アポイントメントという言葉も知らず、まずは見学が可能かどうか、可能だとしていついけばよいか確認する、という社会的常識すら持ち合わせていなかったのですな。しかしこのくらいまでは、バカというより、若気の至りで許してあげよう。と、還暦の私は思います。 守衛のおじさんは、いきなり来た若人の扱いに戸惑ったのでしょう。一応、...
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50) 38年前の宿題 1

本当に数日前の朝の話。 自宅から自転車に乗って、写真道場まで通う5分あまり。2019年に入居が始まった、超高層マンション「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズウエスト&イースト」を右横目に見ながら自転車を漕いでいたいたときに、ふと閃いたのです。 「あれは、空気圧でなく、油圧にすればよかったのだ。これで一挙解決。工費1000万が無駄にならずに済んだはず。なぜ、これを38年前に思いつかなかったのか。」と。 38年前の私の失敗、設計ミス、そもそも的な計画の間違いを、これでやっと修整できる! と感じた一瞬でした。しかしはっきりいって、もう取り返しはつかないのですが・・・。 それをこれから説明しようと思うのですが、さて、技術的な話もあり、人生の話もあり、これは長くなりますぞ。といいつつ、どうせ3回くらいで終わらせないと飽きてしまう私のことですから、ちょっと頑張ります。いまさらなが...
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49) 懺悔の値打ちもない

「ざんげの値打ちもない」といえば、北原ミレイさん。でも、そんな歌になるような話ではありません。念のため。前々回あたりに書いたプールのことを思い出したので少々。 30年以上前、会社員を辞めて上京して、しばらくした頃です。 上京して最初に住んだのは、クリーニング店が経営している古いアパートの一階でした。木造モルタル二階建て。家賃12000円。一階に三部屋。二階は四部屋あったと思います。一階の向かいは演劇をやっている私のちょっと歳下。右側には、東北出身の高校生が住んでいました。 四畳半。ドアを開くと左側に一口コンロと洗面があって、奥が畳敷き。押し入れは一畳なかったか。奥に一畳ほどの板の間があって、その向こうが窓。その模様つきのガラス窓を開くと、向かいの家の壁に触れるくらいで、陽はあたらず、昼なお暗い。しかし住めば都の四畳半。風呂なし、トイレ共用。トイレは階段を昇った中二階にある和式で...
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48) リブロポート・石原さんのこと 3

こうして、毎月毎月、ドカーン、ドカーンと大きなお金が入ってきて、あれもこれもと機材を買い揃えて、1年以上滞納していた家賃も一気に払い終えて、気付いたら年度末。一応、確定申告についての基本のキくらいは知っていたので、領収書はちゃんと保存していましたが、収入を計算しなおしてびっくり。それまで、年収100万円前後の貧困層(自分ではそう思っていないだけ、状況はよろしくなかったはず)だったのが、いきなり1200万円ほどに・・・。 これはヤバイ! ヤバイっていっても、年収100万円の方がよっぼうヤバイのですが、税金問題が急に頭をもたげてきました。ちょうど運良く、市の広報誌で知った「市民のための税金無料相談会」にでかけたのです。 税理士が横並びに5人くらい座って対応している会場で、30分くらい待って、向かい入れてくだったのは私と同世代くらいの背の高い細面の男性。一通り書類を見て、「これはここ...
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47) リブロポート・石原さんのこと 2

「久門君、儲けさせてあげるからね」 で始まった仕事は、リブロポートから出版される荒俣 宏さんのシリーズ本『ファンタスティック12』に使う版画の複写でした。 12は”ダズン”と読みます。日本語では”ダース”の意らしいので、1ダースってことでしょう。 クリックすると、この写真が掲載されている古書店のページに飛びます。12巻全ての表紙も見られます。      荒俣さんは、儲かったお金のほぼ全てを古書の購入に充てているコレクターとしても知られています。私自身は、その実態とか、全体像はまったく知らないのですが、このシリーズは西洋の版画を製本した古書を複写し、テーマごとに整理・編集し、荒俣さんが解説を記したものになります。 本当をいうと、こんなシリーズ本になることすら、当時はわかっていなかったのですけれど、とにかく、「荒俣さんの本を出すから、複写をしてほしい...
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46) リブロポート・石原さんのこと 1

「新丸子つまみぐいまつり」の準備にかまけて、しばらく中断しておりましたが、ここに再開。 先日、何がきっかけだったから思い出せないのですが、古い写真家アウグスト・ザンダーのことを思い出し、図書館で『20世紀の人間たち』を借りてよくよく見直したら、これが実にいい。昔、彼のことを知った時に、ナチスの御用写真家みたいに思い込んでいたのですが、これは決定的な過ちであったことを知りました。ごめんなさい・・。 で、ザンダーからダイアン・アーバス、そしてアーヴィング・ペンまで、肖像写真のプロットを一直線に引けそうな気持ちにもなり、ああ、これはこれは、じっくり調べてみないといけないと思い、さっそく『20世紀の人間たち』を購入しました。 いやしかし、これ、びっくりするほど高い!  のですが、メルカリで比較的安いのが見つかったので、即買いした次第。     『20世紀の人間たち...
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