当時の写真がでできました。右が北島さん。左が四方田さん。1989年1月。
雪が降っていたことを、この写真で思い出しました。寒かった。とにかく寒かった。
カメラはミノルタCLE。40mmかな。
そういえば、一人でセントラルパークあたりを歩いていた時だったか、広い道路をわたる横断歩道は氷が張っていて、歩くのも危ない感じだったのですが、そこを一人危なっかしそうに渡っていた白髪の老婆がスッテンコロリンと転んだのです。遠目に見ていたので私にはどうすることもできなかったのですが、その後がすごかった。
HELP ME! HELP ME! HELP ME!
とこちらが驚くほどの大きなな声で叫ぶのです。すると、遠くから何人かが駆け寄ってきて、婆さんを抱え、歩道まで誘導していきました。
「表現」とはこういうことなのだ。一般の人々がこういう表現ができる/しなければ生きていけない国なのだ。ここは。と深く感じ入った次第。
しかし、二人ともおしゃれですねぇ。私は、いったいどんな格好をしていたのか、まったく記憶にありません。