▼背景や衣装服にご配慮を!

写真A. 白いシャツを着ています。 フルオート機能で撮影。 写真B. 黒いシャツに変えました。 フルオート機能で撮影。 写真C. レフ板を使ってみました。 フルオート機能で撮影。
まずは、写真AとBの違いを比べてみましょう。 白いシャツを着ているAの方が「暗く」、黒いシャツのBは「明るく」写っていますね。なぜかというと、カメラの自動露出機能が正しく作動しているせいです。 ええっ? と思われた方は意外に多いかもしれません。 少し詳しくいうなら、白いシャツを着ているAでは、カメラは被写体が明るいと判断しますから、絞りを絞ったり、シャッタースピードを早くしたりして、画面を暗くしようとします。このため、Aは「暗く」写っているのです。 これとは逆に、黒いシャツのBでは画面全体が「明るく」なるわけです。 と、ここまで説明すれば、女性の皆さんは、おそらく黒い衣装をご所望のはずですね。もちろん、カメラの露出補正機能を使えば、写真の明るさは自由自在に調整できますが、こうした基本を理解しておくことは大切です。 ここで、写真BとCの違いにも注目してください。顔に落ちた影の描写が異なることに気づくはずです。これがレフ板の効果です。
  これがレフ板です。 丸い形をしていますが、 四角でもほとんど違いはありません。
商品の撮影も、人物の撮影も光と影といった点では、全く同じです。 さて、技術的な課題は以上ですが、この写真、なんか、所帯染みていませんか? なぜでしょうね。なんて、問う必要は全くありません。背景が、所帯染みているからです。洗濯物や布団やママチャリは、全くもって「店長」らしくありませんね。 そう、背景や衣装などに、店長の「日常生活」を持ち込まないことが肝要です。 ライティングやカメラの操作以前に、背景と衣装にはくれぐれも注意してください。
 ▼素の自分ではない「店長を演じる」こと。
写真A. キャッチRIFAのみ使用 (1/6秒、f3.8) 写真B. キャッチRIFAのみ使用 (1/6秒、f3.8) 写真C. キャッチRIFA+レフ板 (1/7秒、f3.8)
撮影データを見てください。全て、数分の1秒というかなり遅いシャッタースピードです光源はキャッチRIFAだけですから、まあ、これが限界でして、少し動けば確実にブレます。でも、キャッチRIFAだけでも、これだけの撮影ができるのです。 もちろん、RIFA80×80を使えば、もっと楽に確実な撮影が可能になります。 光量が少ない蛍光灯RIFAでは、かなり難しい撮影になるでしょう。 ともあれ、身体の向き、手の位置、視線の向き、などによって、それぞれの写真から受ける印象が異なることに注目してください。 どれがよくて、どれがよくないというのではありません。このようにいろいろなポーズをして撮影し、これらの中から目的(イメージ)に合った1カットだけを提示すればよいのです。 しかし、このためには、カメラを前にして、一旦自分を忘れる(?)ことが必要ですね。素の自分を忘れて、お客さんが望むような店長のイメージを「演じてみる」つもりになってみましょう。写真に写る自分の姿(それは素の自分ではない)を楽しめるようになれば、撮影自体が楽しくて楽しくて病み付きになることは請け合いです。 参考までに上の写真の撮影状況を掲載しておきます。非常にシンプルすぎて、驚きませんか?
レフなし−AとBの撮影状況    レフあり−Cの撮影状況
 ▼懸賞はありませんが、お楽しみクイズです。
次の店長を下の写真から選んでください。 1.ちょっと怪しい女子高校生の店長さんはどの人ですか? 2.シックな宝石店の店長さんはどの人ですか? 3.真心をこめてパンを焼く店長さんはどの人ですか?
 A  B  C
当たり前ですが彼女は、高校生であるわけがなく、宝石店を経営しているわけでもなく、パン屋さんでもありません。しかも、これらの写真は、たった数十分の内に撮影されたものですし光源はキャッチRIFA一つということも共通しています。 しかしながら、1−C、2−A、3−Bの結びつきこそが、一般的かつ常識的なイメージではないでしょうか? もうお分かりですよね。お客さんは、店長の日常生活を見たいのでは決してありません。店長に商品という夢を求めているのです。だとするなら、店長自身こそが、お客さんに夢を見させる「演出」をする必要がありますね。 みなさん。どんどん遊んでください。 きっと、写真の、もう一つの楽しさに出会えるはずですよ。 ......]]>

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