1. 一眼レフって何だろう ?

第1 回目 一眼レフって何だろう ?  "高級タイプ"、あるいは "プロ用のカメラ" という印象が強い一眼レフレックスカメラですが、なぜそうなのか ? はあまり知られていません。  この理由を、写真の歴史やカメラの仕組みを通して考えてみましょう。  また、一眼レフを使ってピンホール写真を撮ってみると、現在の写真のシステムがいかに優秀であるかを実感できるはずです。 1. 写真の歴史 2. やってみよう! & やってみました 3. 一眼レフって何だろう ? 1. 写真の歴史 1.1. カメラオブスキュラ  カメラの語源が、「カメラオブスキュラ」だということをご存じの方は多いと思います。カメラは「部屋」、オブスキュラは「暗い」で、つまり「暗い部屋」を意味するラテン語です。  <写真 0.>に、カメラオブスキュラの原理を示しました。暗い部屋に小さな孔(あな)を通...
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2. 光の魔術師「レンズ」の不思議

第2 回目 光の魔術師「レンズ」の不思議  一眼レフ用の交換レンズは、重く、大きく、しかも比較的高価です。しかし、原理そのものは私たちがふだん使っている虫眼鏡やルーペと同じなのです。  いったい、何が違うのでしょうか ? 虫眼鏡では写真は撮れないのでしょうか ? こうした素朴な視点から、写真レンズの奥の深さを紹介しましょう。  さらに、一眼レフ用のちょっと変わった交換レンズについても紹介します。きっと、普通じゃない写真に数多く出会えるはずです。 1. やってみよう! 2. 焦点距離で何が変わる ? 3. ちょっと変わった面白レンズ 1. やってみよう! 1.1. 虫眼鏡と写真レンズの違い <写真 1.:右>レンズ豆の水煮の缶詰(イタリア産)  レンズの語源は、この缶詰の素材であるレンズ豆(Lentil, 和名ヒラマメ)です。両凸レンズの形はこの豆に似てい...
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3. フィルムは光の記憶装置

第3 回目 フィルムは光の記憶装置  どんなに高性能なカメラでも、フィルムが無ければ写真は撮れません。これは常識のはずです。  最も一般的に使われている35ミリ(135)判フィルムには、非常に多くの種類があります。撮影目的に適したフィルムを選んだり、特殊なフィルムを使って撮影することで、写真の楽しさは何倍にも膨れ上がります。  3 回目の今回は、フィルムの選び方の基本を整理すると共に、ちょっと変わった面白フィルムをいくつかご紹介いたしましょう。 1. 35ミリ(135)判フィルムの使い方の基礎 2. フィルムの豊富な種類 3. 使ってみよう! 面白フィルム 1. 35ミリ(135)判フィルムの使い方の基礎  35ミリ(135)判フィルムは、現在、プロからアマチュアまで、もっとも多く使用されているフィルムフォーマットです。  もともと映画(ムービー)用に作られたフィ...
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4. 「ピント」って何だろう ?

第4 回目 「ピント」って何だろう ?  写真でいうピントは「焦点」のことで、通常、画像がシャープに写るかどうかを意味します。しかし、ピントの合っていない写真に感動してしまったり、あるいは "話のピントがズレている" などという具合に日常会話で使うこともあって、ピントの意味を深く考え出すとどんどんとりとめが無くなってきます。  今回は、カメラでピントを合わせるとはどういうことなのか、そしてどのようにすればピントばっちりの写真が撮れるのかを整理します。 1. ピントとは何か ? 2. ピントを合わせる方法 3. もっと近づきたい ! 接写の方法 1. ピントとは何か ?  ピントを漢字で書くと、焦点ですね。2 回目に実験したように、虫眼鏡のレンズで太陽光を一点に集め黒い紙などを焦がすことからすれば、まさに "焦げる点" であって、本当に見事な命名だと思えます。  で...
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5. 時間を制御する「シャッター」

第5 回目 時間を制御する「シャッター」  写真を撮る時に「シャッター(レリーズ)ボタン」を押すのは常識ですよね。シャッター(Shutter)とは、商店やガレージのシャッターと同じ意味の英語ですから、カメラのシャッターもなんとなくイメージできるはずです。  では、シャッターをレリーズする(=解放 or 開放する)ボタンを押すことで、いったいカメラの中では何が起こるのでしょうか ?  さらに、一般的な一眼レフカメラでは「シャッター速度」を調速・選択することができますが、そうすることで写真写りの何が変わってくるのでしょうか ? 1. シャッターって何 ? 2. シャッター速度で何が変わる ? 3. シャッター速度設定の応用ワザ 1. シャッターって何 ?  カメラのシャッターとは、フィルムに当たる光をふだんは遮り、一定時間だけ通過させるための開け閉めできるフタ...
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6. ボケが変わる「絞り」

第6 回目 ボケが変わる「絞り」  一眼レフのレンズには「絞り」があって、これを開けたり絞ったりすることでフィルムに当たる光の量を調整しています。また、「絞り」を調整するとピントの合っていると見倣(みな)せる範囲(被写界深度)も変わります。「絞り」を絞るほどにピントの合う範囲が広くなり、逆に「絞り」を開ければピントは狭い範囲にしか合わなくなります。これらは写真撮影の基本ですが、よくよく考えると不思議なことばかりです。  今回は、こうした「絞り」の不思議に迫ります。 1. 絞りって何 ? 2. 絞りで何が変わる ? 3. 絞り設定の応用ワザ 1. 絞りって何 ?  人や動物の眼の中には「虹彩(iris)」と呼ばれる絞りがあり、虹彩で形づくられる孔(貫通している "穴" を特に "孔" といいます)を「瞳孔(どうこう)」と呼ぶことはご存じですね。  瞳孔は、明るい場所で...
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7. 「オート(自動露出)」モードを使いこなせ !

第7 回目 「オート(自動露出)」モードを使いこなせ !  「十年一昔」とよく言いますけれど、"二昔" くらい前までは、露出の決定は写真撮影でもっとも難しい技術のひとつとされていました。でも現在のAF一眼レフカメラ(そしてMF一眼レフカメラの多く)は、自動的に露出を調整する機能を搭載しています。自動(Automatic)露出(Exposure)ですから「AE(Auto exposure)」と略します。  しかしながら今も昔も露出のコントロールは、1.)レンズの絞り(値)と、2.)シャッター速度の二要素を変化させることに違いはありません。オート(自動露出)モードには、さまざまな種類がありますが、それぞれの特徴(長)をよく理解し、写真写りの広がりを探究して欲しいとおもいます。  また、これらを理解すれば、「Nikon FM3A」、(「New FM2」)、「FM10」のようなマニュ...
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8. 「露出」の基礎知識

第8 回目 「露出」の基礎知識  写真の技術の中で、もっともわかりにくいのが「露出」でしょう。  なぜかというと「露出」には、1.)被写体の明るさ、2.)フィルム感度、3.)絞り(値)、4.)シャッタースピード、という全く異なる 4 つの要素が関係してくるからです。  また、人によって「適正露出」という言葉の使い方が違うことすら稀ではありません。  しかし、「『露出』によって写真の全体的な "白さ黒さ" が変わる」と考えれば、後の話は意外に簡単です。今回は、「露出」を理解しまくりましょう。 1. 被写体の明るさに対応する 2. 光を計る 3. 「適正露出」とは何か ? 1. 被写体の明るさに対応する  レンズ付フィルムは、カメラ自体で露出を調整することができません。でも、意外なほどきれいに写りますね。なぜでしょうか ?  第一に言えるのは、明るい場所で撮るのが基本...
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9. 「プリント」の基礎知識

第9 回目「プリント」の基礎知識  「写真」と言えば、普通はまずプリント(紙焼)を指しますよね。モノクロプリントやカラープリント、それから日本では最近、セピア調(カラー)プリントも一般的になりました。  こうしたプリントはいずれも、現像所で作成(現像〜焼き付け)して貰えますが、「何がどうなってフィルムからプリントができるのかよく判らない」が多くの人の印象ではないでしょうか。  今回は、こうしたプリントについて整理します。  ご近所の現像所(ラボラトリー)に D.P.E. (現像・プリント・引き伸ばし)をお願いする時に、是非参考にして頂ければと思います。 1. 現像所(ラボ)のいろいろ 2. プリント時に可能な調整 3. さまざまなプリント 1. 現像所(ラボ)のいろいろ  「現像」を単純にいうと、「化学薬品による処理」となります。つまり、露光済みのフィルムや印画紙を...
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10. 「スピードライト撮影」は難しい ?

第10回目「スピードライト撮影」は難しい ?  現在のスピードライト(ストロボ(R) 、エレクトロニックフラッシュ)は、小型ながら大光量を発する多機能な写真用照明装置です。多くの一眼レフカメラにまで内蔵されるようになり、一般的な撮影にも多用されています。  しかし、スピードライトの仕組みやその光の性質を正しく理解している人は、決して多くはないのではありませんか ? このスピードライトを上手く使うか否かで、写真写りは全く変わります。  今回は、現在のスピードライトが持つさまざまな機能を理解すべく、基本中の基本をできるだけ簡単に整理していきたいとおもいます。 1. スピードライトの基本知識 2. スピードライト撮影のコツ 3. 高度な使い方にチャレンジ! 1. スピードライトの基本知識  ニコンでは「スピードライト」と呼称しますが、一般的には「ストロボ(R)」とか「フラ...
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