足元のギプスにご注目あれ。
今どきのギプスはけっこうおしゃれ。ギプス用サンダルもイケてます。
足の甲を拡大してみるとかなり腫れていることがわかってなお痛々しく、これは本気の骨折なのですね。
が、話はそういうことではありません。

だいたい写真館で写真を撮るのは、めでたい日と相場が決まっているのでした。
お宮参り、七五三、入園入学、成人、結婚、歳祝い・・・・などなど・・・。
だからおそらく、写真館で撮影する予定日の前に骨折したりすると、多くの人は延期を考えるはずです。
しかしこの家族は、「骨折」を記念に撮影をすることにしました。
慣習的にめでたいとされている記念日に撮影するのではなく、自分たちが記念とする「事件≒イベント」をスタジオ写真で残す。
そうすることで初めて、他にはない、まねごとでもない、自分たちらしい人生の意味や価値を写真のイメージとして残せるでしょう。

そう。これぞ、逆転の発想。
こういう考え方そのものが、おしゃれでイケているなぁ、と思った次第です。