不朽の名機 ニコンSP 完全復刻/2004年暮れ頃

『コマーシャルフォト』。2005年に予約を受け付けるニコンSP復刻版を製造していた水戸の工場の取材に行きました。 世の中のデジタル化が大きく進むなか、ニコンとしては機械式カメラの職人の技を継承し続ける、という大きな目的もあったのです。 アメリカであれば「これから機械式カメラは売れなくなるから君たちの仕事はもうないのだよ。だから、クビね。」となるのでしょう。 さてはて、どちからがよいのか・・・。 しかしこの記事から20年を経た今、さすがに機械式のフィルムカメラの生産は途絶えてしまったようです。 ebook
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写真表現法入門/1998年

コニカが運営していたアマチュア写真クラブの会報『Photo Konica』、2年目の連載。1998年。 ピンホールカメラから始めて、目の仕組み、カメラの仕組み、コンテストにおける写真のタイトル問題、写真の歴史、など当時の私が知りうる限り広く、「写真表現」を考えたものです。何の制約もなく自由奔放に思うところを書かせていただきました。基本的な考えは、今でも変わりません。こういう仕事をやらせていただいたこと自体、実に幸福だったと思います。 『Photo Konica』に応募してくださったアマチュア写真家のコンテスト写真も使わせていただきました。もちろん、執筆当時はデジタルではなく、写真プリントやスライドフィルムなどを送っていただき、話に都合がよいものを選んだのです。あれから30年近くが過ぎ、作者には鬼籍に入られた方々が少なくないと思います。ありがとうございました。   eboo...
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どうなってまんねん?/1997年

コニカが運営していたアマチュア写真クラブの会報『Photo Konica』の初めての連載。1997年。秋山亮二さんのお引き立てでした。 写真のノウハウ、といえば一般的にはカメラの使い方から入るものが多いのですが、カメラメーカーというよりもフィルムメーカーとしてしられるコニカでしたので、フィルムからみた写真講座、を企画したのです。 基本のキから始め、リバーサルフィルム、ネガフィルム、モノクロフィルム&印画紙・・・、11回にはセピア調の使い切りカメラという今ではほとんど忘れられたフィルムも登場します。12回は、中判・大判フィルムまで一通りのフィルムを解説しています。 連載がしばらく続いたころ、コニカの新入社員などの研修に使われ始めたという話を耳にして、ずいぶん気をよくしたものです。デジタル全盛の今、改めてフィルムカメラを始める方がすくなくないと聞きます。そんな方々にはぜひ目を通していただ...
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