運転免許センターで撮影して、まるで犯罪者のような顔になってしまった。人に見せるのも嫌。と言われがちな免許用写真ですが、こうした意見が積み重なり、いよいよ警察庁も動いて、令和3年9月に「免許用写真の添付に関する申請者の利便性の向上について」という通達が出さたそうです。

以前より、神奈川県では優良運転者については近所の警察署での免許更新ができ、写真の持ち込みも可能でしたので、特段大幅緩和されたということではないのです。しかし実際には受け付けをしている担当者によって、背景の色や身体の向きや、表情によっては「これでは許可されません」と文句を付けられることはありました。それでも、「これでいいはずです! 何が悪いのですか?」などとごり押しすると、「ここでは通しますが、センターで拒絶されたら撮り直してもらいます」と捨て台詞のように言わたりもしたのですが、それで撮り直しになることは全くありませんでした。こうしてみると、担当者の嫌がらせじゃないか、と思えなくもないのですが、物分かりのいい人ばかりに対応しているわけではない担当者の仕事を見ていると、感情のもって行き場がなさそうで、「厭味の一つもいいたくなる仕事だよね」と同情してしまうのも事実でした。

こういう状況を逆手にとって、「実際にちょんまげを結って警察に行き、ちょんまげ写真の免許を手にしたぞ!」といった武者(本物の武士じゃありませんよ)も登場したりもしていましたが、こういうお笑い系のやり口も、担当者は嫌だったでしょうねぇ。

人によれば、「写っていればいい写真なんだから、写真写りなどどうでもいいじゃないか」と思われる人もいるでしょうが、ぱっと見て、「笑顔で綺麗に見える写真」とか「かっこいいぞ」と思える印象の写真にした方が、国民全体の美的感覚も向上し、国際的にもイメージがよくなることは間違いありません。

というわけで、「本人確認ができればよい」という免許写真の本質を元に、担当者による差がなくなるように「拒絶する場合は、理由を明確に説明する」という要件をまとめたのが、上の通達の主な内容のようです。宗教上、医療用の事情によって、髪の毛を隠したり帽子をかぶった写真もok。(本人確認ができないほど極端ではない)カラーコンタクトやイヤホンもok。もちろん、笑顔もok。という、人間らしい判断が許されるようになったのも、うれしいところです。

通達が出て2年経ちましたから、担当者レベルでの認識もだいたい統一されているはずでしょう。どちらかというと、われわれ国民みんなの認識の方が遅れているかもしれません。

免許写真に満足できていない方は、次の更新時には、お気に入りの写真にしていただきたいな、と思います。今すぐにでも変えたい!  という方は、紛失届けを出して再発行(運転免許センターでも写真の持ち込み可能だそうです。更新手数料+講習手数料で3000~3850円)してもらう作戦もあるみたいですよ。

通達

通達はこちらから見ることができます。

 

申請写真について(神奈川県警)

神奈川県警の説明はこちらから。

申請用写真について(警視庁)

警視庁の案内はこちら

証明写真とプロフィール